ステレンボシュ、ポカドライ地区の畑。両品種ともに全房発酵後、10-12日間スキンコンタクト。グルナッシュは古いフレンチオークで熟成。シラーは、樽熟成無しでコンクリートタンクで熟成。11ヵ月後、ブレンドして瓶詰め。黒系&赤系果実、ラズベリー、スミレ、ストロベリー、白コショウなどの香り。まだ若々しく、フレッシュで綺麗な酸、細やかでなめらかな渋み、繊細で軽快、ピュアなテイスト。透明感のある綺麗なワインで、ブドウを軽く搾ったそのままの味を楽しめる。複雑味や旨みもありチャーミング。古樽で熟成したグルナッシュと、コンクリートタンクのフレッシュさを残したシラーとのコンビネーションが絶妙で、上手い具合にワインの味に反映されている。少し冷やして提供しても良い。カツオ、マグロ、和食、繊細な料理、牛肉、シャルキュトリー、焼鳥、鶏肉料理、豚の生姜焼き、豚角煮、アジア系料理、ハード系チーズなど。
コッタボス(kottabos)とは、紀元前に古代ギリシャなどで宴の余興として行われていた遊戯の名称。ワイン造りの歴史と楽しさに感謝し、ステレンボッシュのテロワールを最大限に表現することを念頭に醸造家リーネン・ボーマンが始めたシリーズ。
【ワイナリー名】 ボッシュクルーフ
【ワイン名】 コッタボス グルナッシュ・シラー
【生産年】 2019
【ブドウ品種】 グルナッシュ60%、シラー40%
【アルコール度数】 13.0%
【容量】 750 ml
【カテゴリ】 赤ワイン
【呼称】 Stellenbosch
【生産国】 南アフリカ
【栽培・認証等】 なし
○ワイナリーについて
ステレンボシュのヘルダーバーグとステレンボシュの両山脈に囲まれた25ヘクタールの小さな農場。栽培品種はシャルドネ、カベルネソーヴィニョン、カベルネフラン、メルロ、シラーズ。栽培は垣根式で灌漑あり。カベルネソーヴィニョン、シラー、シャルドネは、2種類の違うクローンを使用することによりワインを複雑にしている。小さな農園である為、栽培は細部にも丁寧に管理することができる。栽培密度は1ヘクタールあたり3800-4800本、平均収量は5-8トン/ヘクタールと低めに抑えている。醸造哲学はナチュラル製法で人の手をなるべく加えない。SO2なども最小限にしている。農園は自然に恵まれ、多種多様な野生の小動物も生息している。父ジャックは、南アフリカのシモンシヒ、ラモッテ、ルパートロートシルトで醸造経験を積んだ後に現在のボシュクルーフをオープンした。彼は南アフリカ・シラーズ・フォーラムの会長も務めた経験もあり、今では南アフリカ・ワインメーカーズ・ギルドのメンバーでもある。息子リーネン(写真下右)は、ローヌで醸造経験をした後、実家に戻り、現在は醸造責任者に就任している。彼も、南アフリカの才能ある若手醸造家の1人として注目を浴びている。2018年ティム・アトキン・南アフリカワイン格付け2級生産者であり、当時レポートではエピローグ2014が、南アフリカ赤ワインの歴代最高得点98点と評価され、益々注目されている。