ステレンボシュの3つの畑（ボタラリー、ポカドライ・ヒルズ、ヘルダーバーグ）のブドウを使用。いずれも植樹は2001年。畑はどれも花崗岩が中心でワインはピュアで明るい印象を与える。ポカドライ・ヒルズの畑の土壌は風化した花崗岩でワインに骨格を与えている。斜面は南東向きで冷涼な為、ブドウの生育期間が長く、ゆっくりと成熟し、3つの畑ではタンニンと骨格に関しては一番しっかりしたワインになる。ボタラリーの畑は西向きで、砂利質に粘土が混ざっていて、ワインに広がりを与えている。ヘルダーバーグの畑は北東向きで、凝縮した果実味と力強さを与えている。収量はとても低く、小さなブドウで、皮は厚く、結果として凝縮し、骨格のしっかりしたワインが出来上がる。収穫は3月7～27日に行った。小さなオープントップのステンレスタンクで天然発酵と人工酵母で発酵し、最終的にワインに複雑性を与えている。パンプオーバーは1日2-3回。ピジャージュは必要なタンクのみ実施。熟成は新樽80％で22ヵ月熟成。残りは1000Lの大樽を使用。澱引きは2回、12ヵ月目の段階と瓶詰する2週間前に行った。赤系果実、ダークベリー、カシス、タバコ、土、鉛筆の芯、お香、オーク樽由来のスパイスなどの香り。フレッシュで柔らかな酸、凝縮した果実味、渋みはなめらかでシルキー。複雑性を備え、しっかりした骨格はタイトでパワフル。赤いプラムの風味とミネラル、フレッシュな酸と凝縮したピュアな果実味が最後まで続く。ヘルダーバーグ、ボタラリー、ポカドライ、それぞれの畑の特徴が、このワインに豊かさ、ミネラル、凝縮した果実味を与え、複雑にかつエレガントにまとまっている。カベルネソーヴィニョン100％でも、ステレンボシュを代表する３つの小地区のテロワールをブレンドし、複雑性を表現しながら「ザ・ステレンボシュ」を完成させたことは、経験豊かな醸造家ジャンのセンスを感じる。上質でエレガント、スタイリッシュなカベルネソーヴィニョンに仕上がっている。生産量2626本のみの少量生産。ヴィンテージ+10年。牛ステーキなど上質な牛肉、ラムチョップなど羊肉、濃厚チーズなど。

【ワイナリー名】 ダーマシーン
【ワイン名】 ステレンボッシュ・カベルネソーヴィニヨン
【生産年】 2018
【ブドウ品種】 カベルネ・ソーヴィニヨン 100%
【アルコール度数】 14.5%
【容量】 750 ml
【カテゴリ】 赤ワイン
【呼称】 Stellenbosch
【生産国】 南アフリカ
【栽培・認証等】 N/A

○ワイナリーについて
「ダーマシーン」とは、「人生観や考え方が変わるような衝撃的な瞬間」という意味。このワインが、そのようなワインでありたいという想いが込められている。ラベルは白と黒のコントラストで、「衝撃的に変わる」ことを表している。また、ラベルには、１本１本ボトルナンバーも記載されている。オーナー兼醸造家のジャン・スミットは、ブーケンハーツクルーフで2009年から2017年までチーフワインメーカー（醸造責任者）を務め、その後独立。それぞれのブドウ品種のベストサイトからブドウを購入して製造。醸造したものから上質な２０％のみを瓶詰め。2019年10月のデビューからいきなりワインマグ97点（ステレンボシュ・シラー2018）＆同時に年間トップ２５ワインの３位に入賞。南アフリカの有力ワインショップ「ワインセラー」は、「過去10年で最もエキサイティングな南アフリカワインのニューリリースの1つ」と評価し、鮮烈なデビューを果たした。今後益々注目されるであろう期待の星。